新日鉄住金の名古屋製鐵所という、鉄鉱石を鉄にして、鋼製品に加工する工場に見学にきました。
普段おさだ工業所で取り扱っている鉄加工品の大もとの成り立ちをプロとしてしっかり把握するための社員研修の一環です。
鉄材料を作るもとになるのが高炉(こうろ)と呼ばれる施設です。
こちらはもう廃炉になって見学用に残してある高炉。
今、名古屋製鐵所では、日本で5番目に大きい高炉を含む2つの高炉があります。
この大きな施設、高炉の上のほうから鉄鉱石と、その鉄鉱石の粉末を安定して焼き固めるための石灰石を混ぜ入れます。
そこで石炭を蒸し焼きにしたコークスと呼ばれるものを入れ、1200度の熱風を加えることで、鉄の赤ちゃんのような銑鉄(せんてつ)が出来上がります。
このあとその銑鉄を、次の工程で一般的に扱いやすくなる鋼(はがね)に精製していきます。
普段わたしたちが目にする鉄は、実は鋼(はがね)と呼ばれる状態なのです。