設計図と数寸違わず金属を溶接して加工することは、実は至難の技です。
というのも、溶接した部分は少し縮んで、変形してしまうからです。
プロはその歪みを経験で抑えたり、修正したりして設計図と同じくらいに戻す作業を見えないところでしています。
溶接による変形がわかりやすいように、試験的に19ミリの厚みの鉄板を溶接してみました。
片方だけおもいっきり溶接し、もう片面はちょこんとだけ。
横から見ると、たくさん溶接した方向に縦の板が傾いているのがわかります。
溶接した部分が収縮し、そちら側に引っ張られています。
溶接とは、金属に大きな熱をかけて溶かし合わせることです。
溶接するときの熱のかけ方によって、金属はまるで生き物のようにいろんな動きをします。
職人さんは、金属のご機嫌をうかがいながら、会話するように加工をしているようですね。