Author Archives: osada

溶接体験の第一歩は、ヨーセツ棒(ワイヤー)でお絵かきをしてみること

溶接体験、というと、金属と金属をバチバチっとくっつけるイメージがあると思います。

これまで何度か未経験者が溶接作業を初めてするのを見てきましたが、いきなりくっつけることは難しいようです。

簡単に言うと金属に溶接トーチの先っぽを持って行き、レバースイッチを押せば溶接棒(ワイヤー)が自動で出てきます。

↓溶接トーチ

しかし、初めての人はその溶接トーチの先っぽをどれ位の距離金属と離せばいいのか、レバースイッチをどれ位の時間押していればくっつけることができるのかがわかりません。

その感覚を少しでも早くつかむために、鉄板にお絵かきしたり、字を書いてみたりすることから初めてみましょう。

こちらは先日テレビ番組で山下真司さんが来社された時に、山下さんにお手本として端材で書いてみた文字。

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ツイッター上ではこのようなマンホールもあるようですね。


溶接トーチと鉄板の距離が近すぎても遠すぎても上手な溶接はできません。

レバースイッチを押してバチバチさせる時間も短かすぎたらくっつきませんし、長すぎたら金属自体が溶けてしまいます。

6/22からオープンの溶接のテーマパーク「アイアンプラネット」では、「10分間溶接し放題コース」を用意しましたので、こういった溶接でお絵かきを楽しんで学んでいただけます。

溶接のテーマパーク、鉄の惑星「アイアンプラネット」6/20セレモニー、6/22始動

昨年2014年の10月から12月まで「福井の溶接工場をテーマパークにするプロジェクト」としてクラウドファンディングに挑戦してから半年近く経ち、そのプロジェクトが形になる日が決まりました。

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オープニングセレモニー開催

オープンに先立ちまして、式典を実施いたします。
オープニングセレモニーには坂井市の市長にもご臨席いただけるお話をいただいたので、すごく光栄です。

オープニングセレモニーのご案内

●日時:2015年6月20日(土)13:30~14:30
●場所:㈱長田工業所 工場内
福井県坂井市春江町西長田41-1-1(バロー春江店さまお向かい)
※バロー春江店さま駐車場使用できます。
※最寄り駅:えちぜん鉄道西長田駅から徒歩8分
●ご出席予定者:
坂井市長 坂本憲男様
坂井市市議会議員 後藤寿和様
株式会社長田工業所 代表 小林輝之
㈱長田工業所役員3名
アイアンプラネットサポーター様、パトロン様約10名(予定)
ほか関係者様 マスコミ数社(予定)
●次第:
①オープニングムービー
②開会宣言
③テープカット風アイアンカット
④市長よりご祝辞
⑤代表あいさつ及びアイアンプラネットの概要発表
⑥質疑応答
⑦閉会宣言
⑧写真撮影
※セレモニー終了後、お菓子・飲み物・ご見学あり

 

アイアンプラネットサポーター様、パトロン様には、是非ご出席頂きたいと思います。
また、一般の方も参加OKです。
とくに出欠は事前にお取りすることはありませんが、一応ある程度の人数把握はしておきたいので、フェイスブックにてイベントを立てさせて頂きます。

 

アイアンプラネットオープン日

そして、オープニングセレモニーの翌週より、アイアンプラネットのオープンとさせていただきたいと思います。

2015年6月22日(月)16:00~オープン

基本的にウェブでの予約制ですが、その肝心な予約用ホームページの完成がギリギリになりそうです。

完成次第、アナウンスさせて頂きます。

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大人も子どもも、遊ぶ、学ぶ、鉄の惑星「アイアンプラネット」の始動をやっとお知らせできるようになり、嬉しく思います。

まだまだ完璧な設えには程遠いですが、オープン後に少しづつグレードアップしていけるよう頑張ります。

なぜ今、溶接のテーマパーク「アイアンプラネット」をオープンするのか

溶接のテーマパーク「アイアンプラネット」オープンを目前にして、もう一度その背景と目的を固めてみました。

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社会的、業界的、社内的な背景

昨今社会全体の問題のいくつかとして、子どもの教育問題、親子関係の希薄化、または少子高齢化や都市部への人口流出で、地方企業の人材不足があります。

また、弊社に限らず、製造業界全体が熟練工の高齢化にともなう若手職人の採用・育成に苦労している現状。

そして、これまでと単純に同じことの繰り返しのままでは必然的に価格競争に陥り、将来に向けて健全な経営活動が継続できるのかという心配があります。

 

問題を解決するための目的

そこで、このような考え方がこれから必要になってくると感じました。

・若年層の育成、地方の人材確保などの社会全体の問題の解決

・弊社のみならず、製造業界全体の健全な経営活動へ向けての糸口

・弊社の企業理念「あたらしい価値をつくり、すべての人々に笑顔を」

上記3点の目的が重なりあったことが今回の溶接のテーマパーク「アイアンプラネット」のオープンにつながりました。

 

アイアンプラネットの効能

「アイアンプラネット」は子どもたちに簡単な溶接体験をさせることで、インパクトの大きいお仕事体験となり、将来のモノづくり人口増大へと寄与することでしょう。

また、創作意欲のある若者や大人の方のための金属を通じた創作活動の場、仲間とのコミュニケーションの場となったり、年配の方で一度やってみたかったという溶接へのニーズにも貢献できます。

 

アイアンプラネットのひろがり

溶接工場でのこのような鉄の科学館・ワークショップ・溶接体験事業は日本でも珍しいようです。

福井県坂井市へ来られる観光客の誘致の方法のひとつとして実際に旅行会社の方からのご提案もすでにいくつかいただいております。

こういった、坂井市の観光拠点のひとつにまで成長していくことを願います。

 

小さく初めて大きく育てる

ただ、こういった大きな夢はありますが、弊社おさだ工業所としてはまだまだ零細鉄工所であり、本業をおろそかにはできません。

オープンしてしばらくは、体験時間を平日夕方二時間のみの予約制で受け入れ人数をおさえていき、徐々に増やしていくような体制ですすめる予定です。

福井県坂井市の地元の老若男女の方々のために、また日本全国のモノづくり好きな方のために、そのような気持ちをもってオープン後もより進化していきたいと思います。

 

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具体的なオープン日についての発表は、明日のブログで行います。

すみ肉溶接(ビード)の太さの基準は、鉄板の厚みの7割を目安に

いい溶接かどうかを見る方法の一つとして、溶接の肉の太さが適正か、という判断基準があります。

例えばこちらのすみ肉溶接で見る時には、

薄い方の鉄板の厚みの「7割」が下の写真の「脚長(きゃくちょう)」と呼ばれる長さになっているか?が大雑把な判断基準です。

例えば薄い方のタテのほうの鉄板の厚みが12ミリだったら、脚長は8ミリほどになるわけです。

もう少しすすんで、「脚長」では少しわかりにくかったら、ナナメから見た幅も参考にします。(ナナメの幅の名前はありません)

溶接の断面は、ザックリ言って二等辺三角形なので、ナナメの幅は脚長の1.4倍ですね。

なので、8ミリ×1.4は11ミリ。

ナナメから見た幅は、鉄板の厚み12ミリとほぼ同じくらいになります。

実際には溶接部に働く応力から脚長を計算して、なるべく少ない溶接量にすることがいいとされています。

溶接の肉が太すぎても(熱を加えすぎても)細すぎても(鉄同士が溶け込んでいない)よろしくありません。

職人さんはそういった長年の経験と計算で、溶接の太さを基準に、ちゃんと鉄と鉄が融け合って混ざり合っているかを判断します。

そういった計算の中で、あえて細くしている場合もあったりするので、一概には言えません。

しかし、一般の方が溶接に挑戦する場合、とりあえずの目安とするところは、このような太さになっているかをまず確認しましょう。

よみうりランドがモノづくり体験エリア「グッジョバ」を2016年春に開設

溶接のテーマパーク「アイアンプラネット」を6月中旬にオープンする段取りを進めているなか、目を引くニュースがありました。

 

>総工費約100億円、15アトラクション新設!
日本最大!“モノづくり”が体験できる新遊戯施設
GOOD JOB ATTRACTIONS 「グッジョバ!!」
2016年春オープン

www.yomiuriland.com news release_gja0520_web.pdf
よみうりランド-ニュースリリース

総工費はなんと約100億円!15のアトラクションを新設するとのこと。

各アトラクションは、乗り物に乗って“モノづくり”の工程を体験することが出来るだけではなく、インタラクティブな演出も盛り込んでおり「遊べて楽しみながら能動的に知的好奇心を満たせる」をテーマにしています。

鉄工所経営のすみっこでほそぼそと始める「アイアンプラネット」にとって、まったく異次元の規模です。。。

また、各ゾーン内にはワークショップスペースを設けており、実際に“モノづくり”を体験することもできます。
「グッジョバ!!」は、アトラクションやワークショップでの“モノづくり”体験を通じて、家族や友人との絆を深められる場を目指します。

このような点において「アイアンプラネット」の目指すところと同じなので、単純にその機運が一気に高まるでしょうし、是非出来たら行ってみたいです。

NHK福井「ニュースザウルスふくい」のウェブページに、見慣れたフレーズ発見

今週末の5/22(金)の夕方に、福井県だけで放送される「ニュースザウルスふくい」という番組に、溶接のテーマパーク「アイアンプラネット」の設営風景を生放送させてください!という電話がありました。

まだ打ち合わせもしていないので、本当なのかどうかわからなかったのですが、このページを見たら、信用度が増してきました。

NHK福井放送局 | 番組情報 詳細 | ニュースザウルスふくい

NHK福井放送局 | 番組情報 詳細 | ニュースザウルスふくい
ザウルス・ライブ「全国が注目する”溶接のテーマパーク”」と書かれてありました。

たぶんおさだ工業所以外でこのキャッチコピーを使っているところはないはず・・・

まだ設営中ですが、やっと見せても大丈夫な感じの内装になってきたので、福井の方で、どんな内装になってきたか気になる方は5/22(金)の夕方18:10からの「ニュースザウルスふくい」をチェックしてみてください。

何が起こるかわからない生放送・・・

ちなみにオープン予定は6月中旬、今度こそそのオープン日を守りたいと思います。

工場見学

学校やこども会の行事で、社会見学はいかがでしょうか。鉄工所の普段のお仕事と溶接体験、磁石を使って遊んだりしていただけます。