溶接のテーマパーク「アイアンプラネット」の目的は、ふだん人の目に触れない場所で作業している職人たちに光を当て、若い人の溶接工場への関心を高めることです。
その目的に向かってこれまで一般の方に、普段では経験できないようなワクワクする体験をしていただいています。
しかし、雰囲気のある内装や、溶接を体験できるという事業としては多くの方に興味を持ってもらっているにもかかわらず、肝心な作業をする衣裳が現状イマイチです。
近年、女性向けにピンク色の作業工具や軍手などの需要が目立ってきており、溶接を指導する職人も、一般の若いお客様も「カッコイイ!着たい!」と思ってもらえるようなユニフォームが必要です。
そこで、溶接体験者が「ぜひ一度着てみたい!」と思ってもらえるカッコイイ作業着を一般公募させていただき、形にしていきたい!というデザインコンペの応募締め切りが終了しました。
応募総数231点!
当初の目標では、難しそうだけど100点ほど集まればいいんじゃないかなあ、という感じでしたが、締め切り最後に高校や大学や専門学校単位の大口の応募がありました。
蓋を開けてみると、全国北海道から九州まで、応募総数が231点もありました。
注目の高さを実感し、審査員一同、気が引き締まりました。
審査委員会を開催しました
そして5月12日の午後、福井県内のデザインの専門家を含めた審査員5名で、審査委員会を開きました。
審査員は、以下の5名です。
●ファッションデザイナー
ディスセット 代表 林 優貴氏
●デザインコンサルタント
アーチザン&パートナーズ 代表 景山 直恵氏
●アイアンプラネット デザイナー
六感デザイン 代表 野路 靖人氏
●アドバイザー
フラットプロジェクト 大家 藤田 茂治氏
●アイアンプラネット
代表 小林 輝之
特に景山さんは2016年の福井県文化奨励賞の受賞者でもあります。
そんなお忙しい貴重な専門家のみなさんでしたが、今回の趣旨をご理解いただき、特別にご参加いただけました。
ツライけど、情を排除して!
わたしが選考するうえで一番苦しかったのは、全てひとつひとつ丁寧に気持ちが入っているデザイン画やアイデアばかりだったことです。
中には、わざわざアイアンプラネット会場まで足を運んで、代表であるわたしに直接聞き取りまでしていただいた個人の学生さんや先生がたまでいらっしゃって、ちゃんとわたしの意向を含めていただいている作品もありました。
わたし自身の思いだけでなく、デザインの専門家のご意見も取り入れていく中で、苦渋の選択を迫られる場面もいくつかありました。
ツラかったけど、そういった個人の情だけではなく、審査員全員で今後のことなども俯瞰した審査を心がけました。
選考しては、何度か差し戻しては、審査員全員の意見のまとまるまで時間をかけて審査委員会は進行していきました。
そして選考結果は・・・?
全員が本気で臨んだ審査委員会の結果、最優秀作品受賞者1名と、入賞4名が決定しました。
もったいぶる感じで申し訳ありませんが、受賞作品などはちゃんと発表準備が整い次第、こちらのアイアンプラネットのブログにて公表させていただきたいと思います。
取り急ぎ、231点ご応募いただきましたみなさま、審査委員のみなさま、本当にありがとうございました。