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全日本製造業世界コマ大戦2015にアイアンプラネットが出展します

全国の中小製造業が、自社の誇りを賭けて作成したコマを持ち寄り、一対一で戦うケンカゴマ大会、「全日本製造業コマ大戦」を知っていますか?

全日本製造業コマ大戦公式サイト – 全日本製造業コマ大戦公式WEBサイト

普段は色んな会場で月に数回開催されているようですが、今回は「世界コマ大戦」として横浜で大規模な大会が開催されます!

 

展示会ブース出展で参加。

・・・とはいっても弊社長田工業所は、コマのような精密な加工はできませんので参戦というかたちでの参加はできません。

しかしこの大会の目的である、「元気が無い、製造業を元気にしたい。」という趣旨に賛同したい!でもどうすれば?

そのときにお声をかけていただいたのが、併設している展示会場への出展で貢献できるというお話です。

少しでも盛り上げる力となれれば、ということで、大会会場に併設されている展示会場への出展を決めました。

元気が無い、製造業を元気にしたい。

自社製品を持たず、下請けとして日本を支えてきた製造業者は技術と設備を持っていても、自社製品を創る機会がありませんでした。コマという自社の看板を背負った製品を本気で作成することがモチベーションの向上に繋がり、またその成果がコマ大戦を通じて多くの人の目に留まることで、一人でも多くの方が製造業に興味を持って貰えれば嬉しい限りです。
コマ大戦とは – 全日本製造業コマ大戦公式WEBサイト

お声を掛けていただき、出展を決めたとはいえ、自社製品もなければ施工地域も福井県に重点を置いている長田工業所としては、展示するものがない・・・

そんな心配もありましたが、結果的に今年4月オープン予定の福井の溶接工場をテーマパークにする「アイアンプラネット」の宣伝をしよう、と思いました。

 

大きな大会になりそうです!

ツイッターでは、楽しみ!の声が多く見られました。

  そして横浜市長との連携も。

林文子市長は、「日本に今足りないのは、こういう楽しい祭りの要素。活動内容を伺って大変感動した。肌で感じ、手を使って、身体張ってやる仕事がどれだけ生きている喜びを感じられるか、子ども達へ伝えていくことが大切だと思う。今日は大変大きなヒントをいただけた」と話した。 林文子横浜市長と全日本製造業コマ大戦協会メンバーが「ぬくもりトーク」で意見交換 – ヨコハマ経済新聞

  また、横浜市営地下鉄に世界大戦の中吊り広告が掲載!

 

あまりに大きな大会すぎて、出展をちょっと後悔していたりもしますが、ここは勇気を出して!

出展する、というよりは、初めて参加するコマ大戦の観戦を楽しみに行きたいと思います。

——–

全日本製造業コマ大戦
日時)2015年2月15日(日)10:00~19:00
場所)横浜大さん橋国際客船ターミナル 大さん橋ホール

ホーム – 世界コマ大戦公式サイト

ガジェット好きなわたしが個人的に注目している5つのクラウドファンディングサイトリスト

今や世の中にはモノがあふれていて、これ以上必要なものはないという意見もあります。

しかし、目からウロコのワクワクするようなモノが、クラウドファンディングサイトで見つかる気がします。

ただ、クラウドファンディングサイトといっても日本中にもかなりの種類があって、とてもじゃないですが全てを網羅することはできません。

わたしがたまに巡回しているクラウドファンディングサイトを5つ並べて、個人的なブックマークリストにしたいと思います。

 

①zenmono(ゼンモノ)

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中小企業を応援するものづくりクラウドファンディング – makers’ platform zenmono(ゼンモノ)

福井の溶接工場をテーマパークにするプロジェクト「アイアンプラネット」でお世話になっているクラウドファンディングサイトです。

モノづくりに特化したサイトで、資金だけでなく、人的なつながりも期待できます。

そういった新しいモノを生み出す環境の整ったクラウドファンディングサイトなので、プロジェクトの数は少ないですが、一件一件しっかりとした内容がそろいます。

現在は空飛ぶ車「SkyDrive」をつくるプロジェクト、1/15まで支援受付中です。

日本生まれの空飛ぶ車”SkyDrive”をつくるプロジェクト – zenmono(ゼンモノ)

わたしも小額ですが、支援いたしました。

 

②kibidango(きびだんご)

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kibidango【きびだんご】クラウドファンディングでワクワクするプロジェクトを支援していろんなモノを手に入れよう!

「世の中にないモノ」を生み出したい。「面白いコトや世のため人のためになるコト」を実現したい。そのアイデアはあるし、実現するためのスキルもあるけれど、ニーズがあるかどうかだけがわからない。だからアイデアがお蔵入りになってしまっている…
そんなもったいない状況が、世の中にはたくさんあります。kibidango(きびだんご)は、その眠っているアイデアを公開してもらって、共感者の力で実現してしまおうという場でもあります。

ジャンルは多種ありますが、モノ系が現在は多いようです。

わたしも支援して達成し、すでに届いたロケットストーブがあります。

ペレット鋼管ストーブ『ペレコ』の火をみんなの手元へ届けたい!(By LIFTOFF) – kibidango【きびだんご】

一度使ってみました。あたたかい!

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③Makuake(マクアケ)

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https://www.makuake.com/

わたしは少し前に話題になった「FES Watch」を支援しました。
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ただいま楽しみに届くのを待っています。

時間がないのでここからちょっと駆け足で・・・

 

④MotionGallery(モーションギャラリー)

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こちらではこちらを支援しました。
undefined.jpg なくすを、なくす。みんなで、さがす。世界最小の落し物追跡タグ「MAMORIO」

 

⑤FAAVO(ファーボ)

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FAAVOは、あなたの地元を、遠くにいながら応援できるクラウドファンディングサービスです。

こちらのクラウドファンディングサイトはまちづくり系が多いのですが、地域のモノづくりにつながるプロジェクトがたまにあります。

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現代サラリーマンの甲冑!真田幸村スーツで大阪の縫製業界を盛り上げたい!【現在終了】

 

(最後にもうひとつ)RAKUNEW(ラクニュー)

undefined.jpg RAKUNEW(ラクニュー)

こちらはクラウドファンディングサイトではないのですが、見ていて面白いサイトです。まだわたしは購入したことがありません。

初心者が鉄板に電気ドリルで穴を開ける時に気をつけて欲しい5つのこと

鉄板と一口に言っても薄い板から数十ミリ以上の分厚い鉄板まで様々。

木の板と違って鉄板に穴を空けることは難しいです。

しかし、初心者の方でも、2.3㍉くらいの厚みの鉄板に穴を空けることはできるでしょう。

穴の大きさは直径6㍉くらいの穴までならAMAZONやホームセンターで買える機械で空けることができるでしょう。

使う道具について

まずは電気ドリル。

そして鉄工用キリ。

穴を空ける場所を決めるポンチ(+ハンマー)

板を固定するためのクランプ。2個以上は必要。これなら4個入りです。

穴を空ける時にこの切削オイルスプレーをかけながら開けるとキリが長持ちします。

大事な5つの手順

①しるしをつける

鉄板の穴の空けたい所にセンターポンチでくぼみを付ける。
ハンマーを使って、釘を打つ要領で垂直に。

②鉄板をしっかり固定する。

(もちろん穴の空ける下は何もない状態で)
机と机の間を利用するといいでしょう。
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③電気ドリルにキリを装着して下向きに構える。

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(写真は社内の研修の様子です。)
ポイントは、重心の真下で穴の空けること。
脇を締め、体に力を入れること。
キリの傾きを垂直に保つこと。

キリの回転を速くしても穴は開きません。

穴を空ける間はなるべく回転を全開にしないこと。
鉄砲のトリガーを押さえるとキリが回転しますが、なるべくトリガーをポチ、ポチ、ポチと細切れに押すことで回転を抑えながら調節します。
この時にタッピングスプレーをかけながら開けると開けやすくなります。

⑤穴が空く直前に注意。

穴は突然ガクン!と開く時があります。
そのときに体勢をくずしてしまい怪我をしたり、キリが折れたりしてしまいます。
ですので、最後まで慎重にポチ、ポチ、ポチと様子を見ながら開けてください。

 

それ以上の穴を開けるには

それ以上の厚みやそれ以上の大きな穴を開けるには、このようなボール盤と呼ばれる機械が必要です。

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まとめ

とにかくポイントは鉄板も体もしっかり固定すること。

キリの回転数を上げ過ぎないこと。

また、軍手などをしていると切りくずが巻き付いてケガのおそれがあるので素手で作業して下さい。

また、切りくずが目に入るかもしれませんので、メガネの着用も必須です。

(匠の紹介)アイアンプラネット(長田工業所)の金属加工のレジェンド・田中勝

溶接のテーマパーク「アイアンプラネット」のキャストの位置付けにあるのが、溶接加工工場の長田(おさだ)工業所の職人たちです。

その職人たち、いわば匠を紹介します。

今日は弊社の会長の次に経験豊富な金属加工の隠れたレジェンドと呼ばれる田中勝です。

 

経験年数40年以上!

田中は溶接の技術はもちろん、金属切削や配管工事など、さまざまな知識と経験を持っています。

モノづくりの勘が常人離れしていて、図面がなくても複雑なものや大きなものを作ってしまう時があります。

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引用:会社概要:株式会社長田工業所

 

4~5トンクラスをひとりで製作

田中は還暦を過ぎているので、あまり無理はさせられないと思っていますが、こんな大きくて複雑なものもひとりで気付いたら完成させています。

こんなに複雑な中身が二重になっている煙突の一種です。

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天井クレーンを操りながら

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自分の背丈以上のものをつくるスーパーマン。

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その他にもなんでもつくる

また、こんな肉厚で複雑なダクトを作ったり、

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お客様から持ち込まれた、鉄の大きなハコの横に穴を開けて出っ張りをつけたり、

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ショベルカーの土砂などをすくうハコの修理もします。

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作ってきた全ての写真を載せていってもキリがないのですが、これまで長田(おさだ)工業所を20数年間支えてきた職人の第一人者です。

その技術を一日も早く後輩に伝えていっていただきながら、これからも現役で頑張っていただきたいです。

 

鉄とステンレスとどう違う?素人でもわかる代表的な金属の違い

鉄工所の社長であるわたしの奥さまからこんな一言が。

「鉄とステンレスって違うの???」

えー!全然違うやろ!!・・・って、一般の方って、実際そんな感じなんですよね。

1.6ミリ厚~3.2ミリ厚くらいまでの「鉄」が初心者の方でも溶接ができる範囲だと考えています。

初心者の方には「鉄」以外の、例えばステンレスなどの溶接はむずかしいので、DIYで金属製品を修理したりするときのための基礎知識として、代表的な金属の違いを知っておきましょう。

 

「鉄」について

「鉄(てつ)」と「鋼(こう)」との違い

鉄とステンレスの違いの前に、まずは、「鉄(アイアン)」と「鋼(スチール)」の違いです。

普段何気なくぼくも「鉄」って言ってますけど、実は「鉄」なんてそもそもめったにお目にかかれないんですよ。

みなさんが「鉄」だと思っているのは、実は「鋼(はがね、または、こう)」なんです。

そもそも製鉄会社では鉄鉱石から鉄の成分を取り出すのですが、取り出したばかりの純度100%の鉄(Fe)銑鉄なんてのはモロくて使えないんです!
なので、その鉄(Fe)に炭素(C)を加えて合金としているんです。
その「鉄」と「炭素」の合金を「鋼」と言います。

ーーーーここから変更(2019年3月15日)

まずは製鉄会社で、鉄鉱石から銑鉄(せんてつ)を取り出します。

この銑鉄は炭素が含まれているため固くてモロいんです。そこから炭素や不純物を取り除いて強い「鋼(こう、はがね)」ができあがります。

ーーーーここまで変更(ご指摘いただきましたありがとうございました。)

これが皆さんよく言う鉄(鋼のことですね)のことなんです。ややこしや。(くわしく書くと、炭素量が多いのは「鋳鉄」になったりします。)

 

「鉄(鋼)」の特徴

というわけで私達がよく見る「鋼」(ざっくり言うと鉄)の特徴は、

①加工しやすい
②強度が強い
③錆びる
④磁石にくっつく

といったところです。

なので、映画のアイアン(鉄)マンって本当は弱々しいイメージなんです。

次回作はアイアンよりも強い、スチール(鋼)マンでお願いします。

 

 

「ステンレス」について

ステンレスは「鉄」と「クロム」の合金です

鉄よりも光ってるイメージのステンレス。何が違うのでしょうか。

「ステイン」(Stain、汚れ)「レス」(less、ない)という意味。 俗に、ステンレス鋼を「ステン」や「サス」と呼ぶことがある。
ステンレス鋼 – Wikipedia

ざっくりいうと、先ほどの「鉄」に「クロム」を合わせた合金がステンレスです。

先ほどの「鋼」は、表面が黒いイメージがあるかと思いますが、あれは鉄材が生成される際にできる皮膜で、サビを防いでくれてます。逆に「ステンレス」は錆びにくいので、そのままピカピカ光らせてるんです。

錆びにくいからサビ止めのための塗装をしなくていい、だからステンレスは金属っぽい光沢のある感じが出ます。

「ステンレス」の特徴

みなさんがよく目にするところの台所のシンクにはステンレスが良く使われていますね。

「ステンレス」の特徴は、

①加工に技術が必要
②強度が強い
③錆びにくい、でも価格がお高い、
④磁石にくっつきにくい、です。

ステンレスを加工する際についた小キズを塗装で隠せないので、最新の注意で手間をかけて加工しなければいけません。

 

「アルミ」について

アルミの重さは鉄の1/3!

最後にアルミニウムです。

一円玉や缶ビールなどのアルミ缶の原料で有名ですね。

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よく見る一円玉はアルミニウム100%が原料ですが、世の中にあるアルミだと思われているほとんどはアルミニウム(AL)にいろいろ加えたアルミニウム合金となっています。

「アルミ」の特徴

「アルミニウム(アルミ)」の特徴は、

①溶接加工に技術が必要(素人さんには無理)
②強度が弱い(柔らかい)
③錆びにくい
④軽い
⑤磁石にくっつかない

です。

 

これらの代表的な金属の見分け方

上記の「鋼(鉄)」「ステンレス(SUS:サス)」「アルミ」が、日常でよく触れる三大金属と言えます。

それらのカンタンな判別方法はこの2点。

①磁石を使う

「鋼(鉄)」・・・磁石にくっつきやすい
「ステンレス(サス)」と「アルミ」・・・磁石にくっつきにくい

ということで、磁石にくっつくかどうかで見分けます。

ーーーーここから追記(2019年3月15日)

※たまに磁石にくっつくスレンレス材もあるので、あくまで目安です。

ーーーーここまで追記(そんなに遭遇しない材料だと思い、省かせていただいてました。ご指摘いただきありがとうございました。)

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②重さで判断する

同じ体積の場合・・・

「鋼(鉄)」と「ステン(サス)」は同じくらいの重さに対して、「アルミ」はそれらよりも1/3軽いことです。

あれっ?思ったより軽い?と思ったら、それはアルミの可能性大です。

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まず①磁石をくっつけてみて、くっついたら鉄(鋼)です。

そうではなくて磁石にくっつきにくかったら、それはステンレスかアルミの可能性があります。

次にそのどちらかを判断する方法は②重さです。

持ってみて軽いと感じたらアルミの可能性が高いです。慣れると見た目でわかります。

 

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おさだ工業所(アイアンプラネット)では、毎日この三種類の金属と触れ合っていますよ!

コレ以上に専門的に詳しいことを知りたい方は、本を買ったりネットで調べたり、おさだ工業所(アイアンプラネット)にご来社ください。

 

 

なぜ鉄と鉄がくっつくの?半自動アーク溶接のカンタンなしくみ

溶接の方法はいろいろありますが、今回は素人の方でもやりやすい「半自動アーク溶接」についてカンタンに説明します。
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ハンダ付けや接着剤とどう違う?

半自動アーク溶接のカンタンな図を書いてみました。

半自動溶接法略図

よくハンダと間違われるのですが、接着剤のようにくっつけるのではなく、Aという鉄とBという鉄と溶接用のハリガネを電気放電の熱で「溶けこませて」一体とさせているんです。

手元のボタンを押すと、ワイヤ(溶接用ハリガネ)が先っぽから出て、溶接したい鉄に触れるとそこでアーク放電がおこります。

 

小さな雷をおこしている!

アーク放電とは、身近なものでいうと、蛍光灯のなかでおこっている放電と同類で、わかりやすくいうと、小さな雷をワイヤの先っぽと鉄の間にバチっとおこしています。

そのときの熱で鉄を溶かしているのです。

放電というと怖いイメージがありますが、ずぶ濡れの手で作業しない限り感電することはありません。

お家でコンセントは濡れた手で差し込まないようにしましょう、ということと同じです。

 

鉄の溶ける温度は1,538度

このアーク放電で、どれくらいの熱を鉄に与えるかというと、だいたい鉄の融点である1,538度~2,800度です。

一瞬で1,500度で鉄を溶かし、混ざり合って冷えて固まります。

ですので、溶接したてはものすごく熱いです。

鉄の表面の色が赤くなり始めるのが800度以上ですから、見た目はそうでなくても、素手で触ってはいけません。

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たとえば同じ車でも、子どもでも乗れるゴーカートのようなものから、大人でも免許がないと乗れない大きなトラックまでいろいろあります。

溶接もそれと同じように、電源の大きさで子どもでもできるものから、職人さんしか使えないものまでいろいろあります。

溶接の光(アーク光)を裸眼で直接見てはいけない理由と、それを防ぐ3つの方法

金属と金属を溶接してくっつけるときに、バチバチと出る火花の中心の強い光を直接見てはいけません。

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溶接の光のことをアーク光(あーくこう)といいます。

アーク光を直接たくさん見てしまった場合、白内障という目の病気になったり、目だけでなく露出した皮膚は長時間当たると日焼けを通り越してヤケドをしてしまいます。

 

アーク光(あーくこう)に含まれているもの

溶接の光は「アーク光」といい、青白く見える部分には「可視光線」という目に見える光の他に、「紫外線」と「赤外線」という見えない光も含んでいます。

紫外線(しがいせん)

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身近なもので言えば・・・太陽の光に含まれる、日焼けの原因となる強い波長と同じです。

素人の方の溶接体験教室で使う溶接の光は、職人さんが出す光よりも弱くしてあります。

しかし、長時間その紫外線を見ていると目に炎症を引き起こして目が痛くなります。軽い場合は自然に治りますが・・・

赤外線(せきがいせん)

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紫外線と同じように、赤外線は目に見えない光です。

身近な物では・・・木炭から出る遠赤外線やリモコンの送信などに使われています。

しかし、こちらも長い間メガネもなく見ていると、目の病気に繋がります。

 

このように、実は「紫外線」も「赤外線」も、普段の生活の中でたくさん触れている光線なのです。

しかし「太陽は直接見たらダメ!」といった当たり前の感覚で、アーク光とも上手に接していきましょう。

 

アーク光から防御する3つの方法

アーク光は、溶接作業をしている人だけでなく、周りで見ている人も注意しないといけません。

 

①溶接遮光面(ようせつしゃこうめん)をつける

溶接の光から目や皮膚を守ってくれるのが溶接遮光面(ようせつしゃこうめん)、または溶接面といいます。

その溶接面を通して溶接の光を見ましょう。

溶接面には大きく分類して2つの種類があります。

まずこちらは手持ちの溶接面です。普段は真っ黒のガラスを通して見て、溶接の強い光だけが見えます。

普段は真っ黒なので、作業にはカンが必要です。なので素人さんには扱いが難しいです。

こちらのタイプは自動遮光面といって、普段は普通に見えるガラスですが、アーク光を察知すると一瞬で真っ黒のガラスに変わる、魔法のような溶接面です。お子様でも溶接の光に接することができます。

また、万が一アーク光を見てしまっても、最低限、普通のメガネ(度付き、度なしどちらでも)をかけていれば、光が屈折するので防御力が少し上がります。

 

②遮光(しゃこう)ついたて越しに見る

周りで見ている人で、溶接面がなくても、こういった遮光(しゃこう)ついたて越しにアーク光を見ることが可能です。

なるべく溶接していない人はついたての中に入っていましょう。

アイアンプラネットでは写真のような青いついたてがあります。

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③皮膚の露出に注意する

皮膚に大きな火花が当たってヤケドをすることはまれですが、それよりも半袖や半ズボンなどで溶接をすると、露出したところが日焼けしてしまいます。

強い太陽に当たっている状態なので、ひどい時にはヤケドしてしまいます。

実は、職人さん達が使う本格的な溶接機で強い溶接をする場合には、日焼け止めクリームを塗って作業をしたりもします。

しかし、それに比べて溶接体験での素人さん向けの溶接作業は、弱い光なのでそこまでではありません。

「火花による直接的なヤケド」と、「光線による間接的なヤケド」を防ぐために、汚れてもいい長袖、長ズボンで臨んでください。

もちろん、アイアンプラネットでは防護服をご用意してあります。

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アイアンプラネットが今のところ不定期で行っている溶接体験では、上記のような点に充分注意して作業して頂いています。

溶接作業でケガをするよりも、交通事故にあわれる確率の方が高いでしょうが、交通事故もルールなどの最低限の知識をしっかり把握していないと事故につながります。

上記の溶接の光に関する最低限の知識は身に付けておきましょう。

地元ボーイスカウトの子ども達に鉄のミニツリーを作ってもらいました。

アイアンプラネットオープンへ向けてのワークショップは不定期で開催ということで、最近は控えていたのですが、今回は地元ボーイスカウトからのご依頼があったので急遽開催することに。

オープンに向けて整理していたため、ある程度広々と使えるようになりました。

当初10名の参加予定だったのが、風邪が流行っているということで半分の5名に。お大事に。。。

工場内は寒かったのですが、それでも防炎のための防具は身につけないといけないので、上着を脱いで頑張ってくれていました。

アイアンプラネットのサポーターでもある後藤塗装の後藤社長にもお手伝いできていただいたり、青木鐵工所の青木さんにもオブザーブしていただき、参加人数は半分でしたが賑やかに進行していきました。

わたしたちがいつもやっている、冬の寒い中での作業の雰囲気も感じていただけたでしょうか。。。

実はわたしは無理がたたって、ワークショップが終わったあと、39度の熱が出て寝込んでしまいました(;^_^A

これからはあんまり無理しないようにします~_~;

長田工業所の歴史が変わる。とにかく場所を空けています。(アイアンプラネット近況)

12/17にクラウドファンディングを終了しました。

これからなるべく逐一、溶接工場のテーマパーク化、アイアンプラネットに向けての工場内の変化や動きをお伝えしていきたいと思います。

まずは工場二階部分のスペースを空けるところから始めています。

長田工業所としてこの二階部分は、ここ10年ほどは当たり前の風景であり、そのスペースを空けることは、長田工業所としての歴史のターニングポイントとなることでしょう。

 

ほとんどやってくれてありがとうございますm(__)m

工場内の場所空けなんて、「わたしひとりでできる!」とタカをくくっていましたが、トンデモナイ!

最初は会長や職人さん達にも手伝っていただく感じだったのが、だんだん今ではわたしが来客や別の仕事をしている間に、会長中心にどんどん場所移動を進めてくれていました。

 

ちょっとわかりづらいのですが、最初はこんな状況だったのが、

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とりあえず天井クレーンで二階にあるもの達を、一階におろしていきました。

しかも、最後の方は、会長がひとりでホウキで掃き掃除してくれていました。

わたし、なにもしてなくてすいません・・・

会長には頭があがりません。

 

大変な仕分け作業へ

しかし、とりあえず二階にあったものを降ろしただけなので、本業の一階部分の作業にかなり影響を与えてます(T ^ T)

なんとか職人さん達の努力で、本業の方はやりくりしてくれていますが、一階に下ろした鋼材や資材のこれからの仕分け作業(いるもの、いらないものの仕分け)が大変です(;^_^A

クラウドファンディング支援金募集終了のお知らせとお礼(アイアンプラネット)

10/8から12/17まで70日間の「福井の溶接工場をテーマパークにするプロジェクト」の支援金募集が終了いたしました。

最終的に目標金額には達成してますが、次の目標の60万円まであとわずかの586,000円の支援金が集まり、達成率195%!
福井の溶接工場をテーマパークにするプロジェクト – zenmono(ゼンモノ)

 

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本当にありがとうございました!

そして感謝の気持ちと同時に、来年春の本格オープンに向けての緊張が走りました。

 

(本音)こんなに注目されるとは思っていなかった

今回のクラウドファンディングは、「溶接のテーマパーク」という「場所」をつくる案件であり、従来クラウドファンディングであるような、例えば郵送できるような新製品開発、といったたぐいのものではありません。

しかも、その場所というのが商圏人口の多い都会ではなく、ローカルである福井県坂井市。

本来でしたらクラウドファンディングとして全国に発信することではなく、近所にチラシを配って終わる内容だったかもしれません。

最初の目標金額が30万円だったのですが、その金額にも届くかどうか、目標設定にまず悩みました。

 

自分のワクワクが広がっていった

最初は自分ひとりのやりたいことである、人が集まる場所を作りたいという小さな想いだけでした。

わかるひとにはわかると思いますが、最初の支援金目標の30万円ではこの施設のトイレの改修代にも届かないので、お金を集めることが目的ではなかったのです。

それがクラウドファンディングに載せることで「金銭を伴った本気の応援の声の証」として集まり、こんなに多くの人達に実質的に共感していただける結果となりました。

「家族で遊びに行ける場所が少ない」
「溶接に気軽に触れる機会がない」
「金属でDIYの相談をする方法がわからない」

そんな潜在的な欲求が、日本全国で何万人に1人はあった、と考えられます。

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これからが本当の事業のはじまりです。

まずはご支援頂いた87名の方のためにも構築していきます。
尚、お礼状や対価の送付などは、クラウドファンディングのページにもあったように、来年2月以降を目処に順次発送していきます。

アイアンプラネットの進捗状況をこれからも報告させていただきます。